過去のサロン

第127回キンカ東京サロン

【日時】2016年4月21日(木)18:00~19:00

【場所】住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅徒歩1分)

【話題】「論理的な分子設計への挑戦」

【話題提供者】コニカミノルタ株式会社 開発統括本部 要素技術開発センター長

北 弘志 氏  関連サイト: https://www.konicaminolta.jp/

<内容>

工業製品に使用される機能性化合物の殆どは、ベンチマークとなる物質があり、それをターゲットに改良・改善を加えて実用化合物に作り込んで行く。ただ、革新的な性能を要求される場合には、基本的に「お手本」となる化合物が存在しないため、このやり方は通用しない。それを打破するためには、その製品の中で起こっている現象を的確に解明し、その知見に基づいた論理的な分子設計を施せばいいはずであるが、実際にはそう簡単ではない。一方で、今後の材料開発のあり方を考えた時、このような能動的開発手法は必要不可欠であり、その実現を目指して開発を進めている。今回は、このような方法で開発したカラー写真用の機能性色素と、その発展系となる有機EL材料について、具体的な取り組みを紹介する。

第126回キンカ東京サロン

【日時】2016年2月18日(木)18:00~19:00

【場所】住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅徒歩1分)

【話題】「新薬創製の現状 ~人々の健康に貢献するため、3万分の1を目指す壮大な挑戦~」

【話題提供者】 帝京大学薬学部 特任教授  夏刈英昭 先生

<内容>

『優れた医薬品の創出を通じて、人々の健康と医療の未来に貢献する』…このような崇高な理念をもって新薬の創製研究は行われています。創薬は、開発テーマの設定から、探索研究、非臨床試験、臨床試験(ヒトでの試験)という領域の異なる多部門の共同作業のもとで非常に長いプロセスを経て達成されます。現在、新薬の研究開発は、科学的に未成熟な分野へ挑戦しなければならないこと、研究開発費の高騰、臨床試験の長期化などから、大変困難な状況になっています。新薬の成功率は極めて低く、3万個の化合物を合成・生物評価して、ようやく一個の新薬が誕生するような状況です。しかし、製薬企業は、企業の命運をかけて、創薬という壮大な仕事に挑戦し続けています。本講演では、1)医薬品産業を取り巻く環境と新薬創製の現状、および 2)創薬の具体例として、この困難な創薬環境の中で、最近新薬の誕生が目覚ましい糖尿病治療薬を取り上げてご紹介します。

第125回キンカ東京サロン

【日時】2015年11月19日(木)18:00~19:00

【場所】住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅徒歩1分)

【話題】「おもしろいぞ!化学~研究の連鎖、そして生まれた夢」

【話題提供者】ユニクス株式会社 代表取締役 竹林貴史 氏

<内容>

四十半ばで足を踏み入れたバイオマテリアルの世界。運命を変えた研究テーマとの出会い、そしてその研究開発で起きた数々の偶然。化学の道を志し、そこで関わった研究や人、その中で芽生えた化学者魂など、波乱に富んだ化学者人生をユニークな視点で面白くお話したい。

第124回キンカ東京サロン

【日時】 2015年(平成27年)9月18日(金)18:00~19:00(19:00-21:00 サロン風懇親会)

【場所】 住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅徒歩1分)(地図)

【話題】 「上手に混ぜる:ナノ・マイクロスケールの材料化学への挑戦」

【話題提供者】 東京工業大学資源化学研究所 教授 彌田智一 氏  関連サイト: https://ime.res.titech.ac.jp/

<内容>

化学組成が一義的に物性・機能を決定するのではなく、既存の材料であっても、ナノ・マイクロスケールでかたち、配置、配列など混合パラメーターの制御によって、材料化プロセス主導の人工物質(超集積材料)が開発できる。この「上手に混ぜる」をキーワードに、ユニバーサルなナノテンプレートプロセス、バイオテンプレート技術による藻類由来の次世代電波応答材料、塗工できるタンパク質凝縮化、分子回路工学を拓く分子グリッド配線技術など我々のナノ・マイクロ材料化学への挑戦を紹介する。

第123回キンカ東京サロン(夏季合宿)

【日時】 2015年(平成27年)6月26日(金)18:00~27日(土)10:00 1泊2日

【場所】 和光純薬工業(株) 湯河原研修センター

【話題提供】

神林巽氏(有限会社 シイーアールディー 開発本部長)

演題:『水族館の巨大水槽に挑む~水槽大型化の立役者は「アクリル樹脂」』

(内容) 

今や世界中の水族館では水槽の窓はガラスに代わってアクリル樹脂が使用されています。何故アクリル樹脂が世界の水族館で認知されるようになったのかを、アクリル水槽の大型化の変遷を振り返って見ます。その変遷の途中にアクリル樹脂の物性を考慮した設計、大型アクリルパネルの制作方法及び施工、シールなどの周辺技術などの話をいれてみます。

 

石川洋介氏(KY企画 代表)

演題:『人間、万事塞翁が馬‐おどろき、桃の木、山椒の木‐化学へ飛込む』

(内容)

面白いから化学を選んだのではなかった。好きこのんで中小企業を選んだのではなかった。そして、やむに已まれず外資系企業に転職した。そんな中で遭遇した、①ナフタレン誘導体の展開、②合成コンクリート混和剤の開発、③機械装置に助けられたプロセスの工業化についてお話ししたい。

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