第127回キンカ東京サロン

第127回キンカ東京サロン

【日時】2016年4月21日(木)18:00~19:00

【場所】住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅徒歩1分)

【話題】「論理的な分子設計への挑戦」

【話題提供者】コニカミノルタ株式会社 開発統括本部 要素技術開発センター長

北 弘志 氏  関連サイト: https://www.konicaminolta.jp/

<内容>

工業製品に使用される機能性化合物の殆どは、ベンチマークとなる物質があり、それをターゲットに改良・改善を加えて実用化合物に作り込んで行く。ただ、革新的な性能を要求される場合には、基本的に「お手本」となる化合物が存在しないため、このやり方は通用しない。それを打破するためには、その製品の中で起こっている現象を的確に解明し、その知見に基づいた論理的な分子設計を施せばいいはずであるが、実際にはそう簡単ではない。一方で、今後の材料開発のあり方を考えた時、このような能動的開発手法は必要不可欠であり、その実現を目指して開発を進めている。今回は、このような方法で開発したカラー写真用の機能性色素と、その発展系となる有機EL材料について、具体的な取り組みを紹介する。