【日時】 2008年(平成20年)11月19日(水)18:00-19:00
【場所】 住友化学 参宮寮
【話題】 「錯体触媒とその可能性」
【話題提供者】 東京大学大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 教授・工学博士 野崎 京子 氏
<内容>
2008年の最終例会は、東京大学大学院の野崎京子教授に「錯体触媒とその可能性」と題してお話していただきます。野崎さんは、今年、女性科学者にとって名誉ある猿橋賞を受賞されました。この受賞は京都大学時代からの金属錯体触媒を用いる極性モノマーの精密重合に関する成果が評価されたもので、「不斉重合」という新しい分野は国際的にも高く評価され日本IBM 科学賞も受賞されています。また、この研究は生体関連材料などへの応用も期待されるところです。 現在、野崎教授は4大学と4企業が参加するプロジェクト、二酸化炭素をエポキシドと共重合させる「CO2を利用した高機能脂肪族ポリカーボネート樹脂の開発について」のリーダーも務めておられます。