第135回キンカ東京サロン

第135回キンカ東京サロン

【日時】2017年11月16日(木)18:00~19:00(19:00~21:00 食事付交流会)

【場所】住友化学参宮寮(小田急線参宮橋駅から徒歩1分)

【話題提供者】

東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻、JST-さきがけ

准教授 長田 健介 先生

 【話題】ブロック共重合体を用いたプラスミドDNAの高次構造制御と遺伝子デリバリーシステムへの展開

(内容)

広がった長いひもがある。どうやってたたむか。手早くやるかきちんとやるか。ひもの固さにもよる。ここで扱うひもは、太さ2nm、長さ数μmで、持続長およそ50nmの堅さを持つ分子量数100万程度の環状・超らせんのトポロジーを有するプラスミドDNA(pDNA)である。これを親水性高分子と正電荷性高分子からなるブロック共重合体を使ってたたみ込む事を行う。このたたみ方は遺伝子デリバリーシステムとしてDNAの機能を医療応用するにも大きな役割を果たす。本セミナーでは、pDNA一本を折たたむ、巻く、つぶすというプロセスに誘導し、それぞれロッド状、トロイド状、グロビュール状に選択的に構造形成させること、そしてそれらの遺伝子デリバリーシステムとしての特性について概説する。